プログラミング教室フランチャイズの開業資金はどれくらい?相場を徹底解説

       

公開日:2023/07/15  最終更新日:2023/05/17

2020年より小学校でのプログラミング教育が必修となりました。中学校、高校での必修化も進んでおり、2024年には大学受験での出題も決定しています。それに伴い、学校以外でもプログラミングを学べる機会の需要が高まっています。そこでフランチャイズに加盟してプログラミング教室を開講する場合の開業費用や運用コストについて解説します。

プログラミング教室フランチャイズの開業費用相場

フランチャイズに加盟してプログラミング教室を開業する場合、主な初期費用として以下の項目が考えられます。店舗経営、大規模教室であれば、およそ600万円近くの開業資金が必要となります。その内訳は次のとおりです。

加盟金

フランチャイズに加盟する際、多くの場合必須となるのが加盟金です。フランチャイズでは加盟先の教材やカリキュラムなどの指導のノウハウを得られたり、知名度を利用して宣伝費を抑えられたりできるのが大きなメリットです。

そのため、加盟金はフランチャイズの加盟先からさまざまなサポートを受けるために必要な経費です。加盟店ごとに差がありますが約250万円が相場です。

店舗関連費

教室を開校するための物件の借り入れや内装工事費、生徒が使用するパソコンなどの設備などにかかる費用です。

350万円ほどが相場ですが、自宅開業する場合やオンライン教室を運営する場合は、店舗を借りたりパソコンなどの機材を用意したりする必要がないため、開業費用を抑えられます。

保証金

フランチャイズ加盟時に支払う一時金です。ロイヤリティが支払えなくなったときに、不足分を保証します。保証金はフランチャイズ加盟先がオーナーから預かるという形をとっているため、フランチャイズ解約時には返却されます。相場はおよそ50万円です。

研修費

フランチャイズ加盟先が、スタッフに向けて行う研修費です。フランチャイズ先によっては、研修費が加盟金に含まれていることもあります。

研修制度を設けていないフランチャイズもあるため、加盟を検討しているフランチャイズ先がどのようなプランを提示しているか、よく調べる必要があります。研修費としての相場は10万円程度です。

プログラミング教室フランチャイズの運用コスト

プログラミング教室を運営する場合、開業資金以外にも運用コストが必要です。教室の運用コストとしては、以下の項目があげられます。

ロイヤリティ

フランチャイズに加盟する場合、毎月の売り上げから10~20%ほどのロイヤリティを支払う必要があります。フランチャイズ先によってロイヤリティの利率が変わってくるため、サポート内容等と比べながら予算について検討するとよいでしょう。

人件費

小規模の教室ではオーナー自身での運営も可能ですが、教室の規模を拡大していく際には、講師などの従業員を雇用する必要があります。生徒の人数が多くなればなるほど収益も見込めますが、教えるためのスタッフの人数も必要となるため、変動が大きい費用です。

賃貸料

店舗型のプログラミング教室では、物件を借りるためのテナント料も毎月の運用資金として必要です。教室の規模によって必要となる面積も変わってくるため、どのような形態で運営するのか検討が必要です。なお、自宅開業やオンラインスクールでは賃貸料を削減することもできます。

水道光熱費

賃貸料と合わせて必要なのが、教室で使用する水道代や電気代などです。大きな教室になると冷暖房費なども大幅に増えるため、こちらの費用も念頭においておく必要があります。

消耗品

教室で使用する諸設備に関わる消耗品費です。文房具などの安価なものから、パソコン関連の買い替えなど高価な出費にも対応できるよう、運営コストに含めておくと安心です。

宣伝広告費

フランチャイズに加盟すると、フランチャイズ先の知名度によって宣伝効果が期待できますが、教室独自のアピールもある程度は必要です。そのため店舗型の教室を運営する際は、地域に宣伝するための広告費も経費としてかかってきます。最近はSNSを利用して無料で宣伝する方法もあるため、広告費を抑えることも可能です。

プログラミング教室のフランチャイズ開業資金の調達方法

店舗型、オンラインスクールなど教室の形態にかかわらず、フランチャイズに加盟してプログラミング教室を開業するためには、まとまった開業資金が必要です。まずは自己資金を準備し、足りない分を金融機関から融資を受けることが一般的です。

事業を起こすときに利用しやすい融資として、日本政策金融公庫の創業者向け融資があります。この融資は、新しく事業を始める方向けの融資であり、担保や保証人が原則不要なことや、自己資金比率が低くても融資を受けやすいなどの特徴があります。用途が設備資金や運転資金である場合は、とくに利用しやすいので、開業資金が必要な場合は、利用を検討するとよいでしょう。

まとめ

今後もプログラミングに関する需要や関心が高まることが予想されます。フランチャイズに加盟してプログラミング教室を開業する際に必要な資金は、店舗型の大規模教室の場合でおよそ600万円になります。フランチャイズに加盟することで、加盟金やロイヤリティを支払う必要がありますが、その分本部のノウハウを享受できたり宣伝広告費を抑えたりすることもできます。

また店舗型だけでなく、自宅開業やオンライン型の教室にすることで、開業時の負担を減らすこともできます。どちらにせよ開業時にはまとまった開業資金が必要になりますが、国によって創業時に利用しやすい融資も用意されているため、制度の活用も検討するとよいでしょう。

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