プログラミングスクールの開業に資格は必要?意外と敷居は低め!
公開日:2023/03/01 最終更新日:2023/02/27
近年、小学校でのプログラミング必修化などを受け、プログラミングの注目度が高まっており、プログラミング教室に通う子供も年を追うごとに増えています。ここでは、プログラミング教室の開業に必要な資格や開業の手順など、プログラミング教室を開業したいと考えている方の参考になる情報をご紹介します。
プログラミングスクールの開業に必要な資格
プログラミングスクールの開業に必須の資格はありません。ただ、プログラミングスクールを運営する以上、講師としてプログラミングについての知識やスキルをもっておく必要はあります。
また、自分がプログラミングをできることと、それを人に教えられるかどうかは別の話です。「プログラミングができる」だけでなく「分かりやすく人に教えられる」力も必要になります。
子供たちと仲良くなって、良いところをしっかりと褒め、伸ばしてあげなければなりません。自分がそうしたことができるか、身につけていけるかは、しっかり考えておきましょう。
また、子供向けのプログラミングスクールでは、ブロックを組み合わせてゲームを作っていくビジュアルプログラミング言語をベースに講義をすることがほとんどです。英語でコードを記述していくプログラミングを教えるわけではないことも認識しておきましょう。
プログラミングスクール開業時に必要になるもの
資格は必要ありませんが、事業を開始する際に事業主として必要な手続きがあります。まず税務署に開業届を提出します。提出先は事業を行う場所として届け出る住所を管轄する税務署になります。
開業届の正式名称は「個人事業の開業・廃業等届出書」です。国税庁のホームページでフォーマットが公開されているのでダウンロードして必要事項を記入してください。
開業届と一緒に事業開始等申告書と所得税の青色申告承認申請書も提出します。開業書類が簡単に作成できる無料サービスもあるので利用してもいいでしょう。
プログラミング教室をオンラインではなく実際に教室を借りて行うつもりであれば、賃料や用意するパソコンやタブレット代が初期投資費用としてかかります。
また、プログラミングスクールのフランチャイズとして開業する場合は、契約料として50万円程度を用意する必要があります。半年程度の維持費と生活費なども用意しておかないと、出だしで生活が苦しくなってしまいます。200~300万円程度の現金は必要と考えておきましょう。
「自己資金が足りなくてもクラウドファンディングや銀行融資を利用すればなんとかなる」と思っている方もいますが、資金調達はうまくいくとは限りません。開業前にある程度のお金はきちんと用意するようにしましょう。
教室として自宅を利用したり、公民館やレンタルスペースを使ったりすれば、テナントを借りるよりも支出を抑えることができます。最初はスモールスタートで生徒が集まってきたらテナントを検討する、というのもおすすめです。
プログラミングスクールの大まかな開業手順
プログラミングスクールを開業する際、まずやるべきことはスクールの方針決定です。プログラミングの注目度が高まっているとはいえ、スイミングやピアノなどの習い事と比べて認知度は低いため戦略的な運営をするのが成功の鍵です。指導内容とターゲット、どのようなアピールポイントで集客をしていくのか明確にしておきましょう。
次に教材の準備です。フランチャイズに加盟して開業するのでなければ、教材は自作するか購入する必要があります。自作は手間がかかりますが、完成してしまえばしばらく使い続けることができるのでおすすめです。
購入すれば手間はかかりませんが、生徒が増えるたびにコストがかかります。教材費として生徒に請求することもできますが、集客力が落ちるのでよく検討しましょう。
教材の準備ができたら、教室やその他の備品を用意します。授業スタイルに合わせて必要な教室、備品を揃えていきます。最初に決めた方針に合ったものを選んでください。テナントを借りて、教室を運営する場合は入退室管理システムも用意しておくといいでしょう。
入退室管理システムは、生徒の入退室を記録したり、保護者に通知したりする機能があります。システムを使えば、少ない人手で簡単に講師や生徒を管理することができます。
最後に集客方法の検討です。プログラミング教室を開業しても生徒が集まらなければ事業として成り立ちません。一定数の生徒が集まれば、口コミでさらに生徒を増やすことができますが、特に最初のうちは集客に力を入れなければなりません。最初に決めた方針をもとに、他のスクールや習い事と差別化して集客を成功させてください。
まとめ
プログラミングスクールの開業には特別な資格は必要がありません。プログラミングの知識がない人でも、教材を購入して勉強すれば開業が可能です。ただ、スクールを成功させるにはきちんとした戦略のもと生徒を集めることや、子供と仲良くなる力、初期投資分の現金などが必要になります。
これからプログラミングスクールを開業するという方は、こちらで紹介した内容も参考に入念な準備をして、事業を成功させてください。